韓国ドラマ『恋慕』は既に韓国ドラマ時代劇の名作として、名を連ねています。
この『恋慕』のOSTは、ここ最近の他の韓国ドラマとは、ちょっと違っています。
Lynの声の優しさと強さは、その「恋慕」のOSTとしてまさにもってこいな感じとでも言いましょうか。
『恋慕』のOSTが、最近の韓国ドラマOSTと何が違うのか、どんなところが違うのか？
そして、どんなところがOSTとして『恋慕』に相乗効果をもたらしているのか。
そんなことを「和訳の歌詞」と共にお届けします。
どうぞ最後まで読んでくださいね。
韓国ドラマ『恋慕』あらすじ
土砂降りの宮廷、世子嬪が男女の双子を出産する。
王は王室の双子出産で民心がさらに乱れることを恐れて不安になり、フウォン君ハン・ギジェは女児を殺めて後患を絶つように言う。
世子嬪は何とか娘の命を救うために策を企てる…。
ワウコリアから引用
朝鮮王朝時代。
世子嬪は男の子を産むことが使命とされていた時代。
世子嬪は、無事男子を出産したが、その後症状が急変。
その後 女の子を出産する。
王室では、双子は「不吉」とされており、女の子は直ぐに殺すように王命が下る。
生まれたばかりの赤ちゃんを殺すなど考えられない世子嬪は、なんとか、その女の子の命を救おうと画策する。
そして、皮肉な運命によって、双子の男の子が、死亡。
王宮の洗濯物を洗う仕事についていた双子の女の子が、王子（世子）になりすなし、その後王にまで上り詰める。
韓国ドラマ『恋慕』ドラマを盛り上げるLynのOST「IF-I」
もし これが愛なら
これから私は どうしたらいいの
待ちながら 後悔しても
また 私は あなたじゃなくちゃだめなの
遠い雲の上に隠れても
私の心の中に 夜がやってきたら
If I, if I, if I, if I, if I
あの月光が私を照らしたら 私の心に気づいてくれるかしら
あの月光が私を泣かせたら あなたが来てくれるかしら
あなたは知らない どうして知らないの
If I, if I, if I
もし私が
この全てが 本当に愛だったのなら
違うわ これは私じゃない
あなたは知らないと思うけど
必死に私の想いを隠しても
また悲しい夜がやって来たら
If I, if I, if I, if I, if I
あの月光が私を照らしたら 私の心に気づいてくれるかしら
あの月光が私を泣かせたら あなたは来てくれるかしら
あなたは知らない どうして知らないの
If I, if I, if I
もし私が
私が私を捨てたのなら
私たち 愛し合えるのかしら
あの風に私を飛ばせば 私の想いが聞こえるのかしら
あの雨のように涙を流したら あなたが抱きしめてくれるかしら
あなたは知らない どうして知らないの
If I, if I, if I
もし私が
この全てが 本当に愛だったのなら
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韓国ドラマ『恋慕』OST IF-Iでは、パクウンビンの思いの強さが全面に出ています
世子役のパクウンビンは、女性でありながら世子を名乗る前に女性として世子の講師であるロウンに一目惚れしてしまいます。
それも世子であるパクウンビンは、自分の片思いと思っています。
でも ロウン演じる両班も世子とは知らずに一目あった王族のイ・フィに恋をしてしまいます。
お互いに「片想い」と思っている「恋」
叶うはずもないと分かっていても好きにならずにいられない。
そんな気持ちをLynが切々とでも力強く情感を込めて歌い上げます。
歌詞の中で何度も繰り返されるIF-I。
これが、「もし 自分が世子じゃなかったらこの恋は叶うのに」
まるで自分の気持ちを押し殺しながらもどこかで「この恋が叶うこと」を望んでいるかのような歌詞です。
何度のも繰り返されるIF-Iですが、その歌詞の独特な抑揚の付け方は、実にたくみで、聞く人の心をパクウンビンの心に近づけるようです。
IF-I 一見どこにでもあるそんな歌詞ですが、歌のメロディの抑揚とLynの力強い歌唱が伴うとこんなに説得力のあるOSTになるのか。
そんな感じです。
そして、何度聞いても飽きるどころか、このOSTが流れると改めて韓国ドラマ『恋慕』でのパクウンビンとロウンの関係をそして2人の気持ちを再確認したくなります。
韓国ドラマ『恋慕』の「One and Only」は主演パク・ウンビンとロウンの関係性そのもの
パクウンビン演じるイ・フィは、自分が王族として産まれたことすら知らず、ある日出会った両班（やんばん）の息子チョン・ジウンとの過ごしたひと時を宝ものの様に大切にしています。
両班のチョン・ジウンも出会った時からイ・フィ（タミ）のことが好きになります。
その後、イ・フィは、自分の兄である世子の死のせいで、女の身でありながら世子になりすまします。
誰にも知られてはならない秘密を抱えたイ・フィ。
思いもかけず、自分に勉強を教える講師として、チョン・ジウンとの再会を果たします。
『恋慕』の初めの頃は、パクウンビンとロウンが2人きりになると流れる「One and Only」はまだ流れません。
パクウンビン演じる世子は、自分の落ち着かない思いを感じながら、その思いにフタをします。
ロウン演じるチョン・ジウンの中では、何故かかばいたくなる存在に世子がなって行きます。
チョン・ジウンも男性であり世子であるイ・フィへの思いを断ち切るため朝鮮を離れます。
そして、チョン・ジウンとイ・フィは再会した時に自分達の相手に対する許されない想いに気づきます。
惹かれては、ならない相手だと思えば思うほど、2人は離れられなくなって行きます。
そのやるせない思い、断ち切れない思い、自分が何を考えているのかさへ分からない思い、、。
ただ 分かっているのは、好きになってはいけない相手だという事実とそれでも抑えることができない相手への思いだけ。
そんな2人の思いを歌に託すようにイ・フィとチョン・ジウンが2人になる場面で「分かっています」が流れ始めます。
「分かっています」はパクウンビン演じるイ・フィとロウン演じるチョン・ジウンの心の葛藤とそれにも負けないお互いを思いあう気持ち！
「分かっています」は、それを運命といいながらも「この世で結ばれるとしたらそれはあなたしかいない！」
その思いをLynが切々と歌い上げています。
韓国ドラマ」『恋慕』Lyn 「One and Only] 分かっています 和訳
日差しのように眩しく 側に来て
いつものように 私を包み込んでくれました
あなたが笑ってくれるなら 私も笑顔になります
いつからかあなたは 私の愛そのものでした
日差しのように近づいてきて
いつものように私を抱きしめてくれました
貴方が笑ってくれたら 私も笑顔になります
いつからでしょう 貴方は私の愛する人になりました
私を覚えていてくれますか？
もしも 私たちが別れたとしても
分かっています 私には許されないことが一つあります
手にすることさへもできない愛
貴方のことは、よく分かっています
分かっています
空が、世界をわたしのものにしてくれたとしても
貴方でないと私はダメだということを
私も分かっています
それが運命だということを
私たちは
私のせいで苦しまないでください
いつものように私を心配してるでしょう
貴方が辛そうにしてると私は死にたくなります
いつからでしょう 貴方は私の愛する人になりました
私を忘れないでください
もしも 縁の糸が切れても
分かっています 私には許されないことが一つあります
手にすることさへもできない愛 貴方のこともよく分かっています
分かっています 空が、世界のすべてをくれたとしても
貴方でないとダメだということを
これからは
私は貴方のすべてを
私の心に刻みつけておきます
聞こえるわ 私には、、。
互いに響きあう愛の鼓動が、、。
片思いの愛だとしても
貴方はおそらく知らないでしょう
私には見えます 暗闇が私の目
を覆ってしまっても
貴方だけは
こんな運命なんでしょう
辛い縁なのでしょう
そんな愛なのでしょう
私たちは
韓国ドラマ『恋慕』OST オリジナルサウンドトラック「One and Only」解説
韓国ドラマのOSTは、その場面、場面で変わることが多いです。
多いというよりは、「この場面にはこの曲、この歌手」のような使い方をします。
『恋慕』では、パク・ウンビンとロウンの２人の場面では、この「One and Only」がバックに流れました。
「One and Only」は、２人の関係、そして許されない愛だから、どうしようもない愛だからこそ離れられない。
そんなパク・ウンビンとロウンのロマンスを心にくいほど演出してたと思いますがいかがでしょうか。
これが、一代韓流ブームを起こし、見た人の涙をさそった「冬のソナタ」の主題曲の使い方に似ていると思いました。
もう 若い世代の方には、「冬のソナタ」と主題曲の使い方が似ていると言っても分からないと思います。
「冬のソナタ」の頃は、場面場面で変わるOSTというよりかは、「冬のソナタ」のために作られた数曲を使用してました。
パク・ウンビンとロウンの『恋慕』でもパクウンビンとロウンの2人だけのシーンでは、「One and Only」だけがバックに流れました。
「One and Only」は、その歌詞の内容が分からなくても〈琴線〉に触れ、やるせないパクウンビンとロウンの気持ちを代弁するかのような名曲だと思います。
静かな長調でしっとりと曲は始まります。
そして、最初のメロディが終わった時に転調します。
この転調のところが、まるで、パクウンビンとロウンの気持ちの揺れ、「こんな気持ちを感じて良いんだろうか？！」
そんな迷いを感じさせます。
ただ その迷いはネガティヴな感情ではないんですね。
どちらかというとポジティヴな感情です。
その後に来るカナルビの感情を歌にぶつけるような歌い上げ方が、パクウンビンとロウンの思いが、もう捨て去ることができない思いであることを確信させます。
さらに、忘れてはならないのは、Lynの優しく、力強い歌声を絶妙に支えるバックのアレンジの素晴らしさです。
アレンジは、キーボードやドラム、ギターなどのほかストリングス（バイオリン等）が幾重にも重なっています。
特に2番でのストリングスの使い方は、「中毒性」さへかんじるほどに効果的です。
ただ バラードとして流れるだけの曲ではなく、パク・ウンビンとロウンの「鼓動」を感じるようなリズム感。
それに効果的なストリングスの波長が相まって、いっそう「One and Only」の世界観に聴いている人を引きずり込みます。
「One and Only」が流れると自然に涙が流れる、、、。
「One and Only」は、そんな韓国ドラマ史に残る名曲OST（オリジナルサウンドトラック）だと思います。
韓国ドラマ『恋慕』OST オリジナルサウンドトラック一覧
LYn カナルビ「One and Only」
SUPER JUNIR-K.R.Y. 「Shadow of You」
ペク・ジョン「IF I」
アン・ダウン「I Believe」
VROMANCE 「Hide and lieve」
へユン（Cherry Bullee）
VROMANCE「Full of You」
ロウン「No Goodbye In Love」
韓国ドラマ『恋慕』キャスト
イ・フィ（タミ、ヨンソン）役→パク・ウンビン 男装の世子、王様 偽のイ・フィ
チョン・ジウン役→ロウン イ・フィの師 タミの初恋の相手 侍講院の司書 医員
イ・ヒョウ（チャウン君）役→ナム・ユンス 王族 イフィの従兄 チョン・ジウンの友人
ハン・ギジェ（サンホン君）役→ユン・ジェムン イ・フィの母方の祖父 左議政
チョン・ソクチョ役→ペ・スビン チョン・ジウンの父 ハン・ギジュの腹心
へジョン（惠宗）役→イ・ビルモ 王 イフィの父
キム尚宮役→ペク・ヒョンジョン イ・フィ付きの尚宮
ホン内官（ボクトン）役→コ・ギュピル イ・フィ付きの内官
韓国ドラマ『恋慕』パク・ウンビンとロウンのプロフィール
パク・ウンビンの詳しいプロフィールはこちらを読んでくださいね。
ロウンの詳しいプロフィールはこちらを読んでくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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